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円と線──狂気のデザイン「紋」展
『紋の辞典』雷鳥社刊
日本のグラフィックデザインのルーツ、家紋。その図柄は職人によって正円と直線で描かれる。
会期:2022年3月23日(水)〜4月9日(土)
開廊時間: 平日11〜19時 土 11〜17時 日休み
著者在廊日:期間中は13時〜閉廊まで在廊予定
*状況により開廊時間が変更となることがございます。ご来場前に当店HP・SNS等でご確認ください。
〈展示内容〉
家紋は職人の手によって竹製コンパスと定規で描かれる、日本古来の粋なデザイン。森羅万象50,000種類もあるといわれる図柄は、すべて「円と線」で描かれます。波戸場承龍氏、波戸場耀次氏は、Illustratorの円ツールと直線ツールを使いこなし、伝統ある家紋に‟自由さ"や ‟遊び心"を加え、新たな見せ方にチャレンジしてきました。
数ある作品の中でもIllustratorによって描かれる「紋曼荼羅® MON-MANDALA®」は、承龍氏の唯一無二のアート作品。家紋を描く際の膨大な数の円と線の軌跡を残し、職人の狂気も垣間見ることができます。
本展示では、江戸の手技で描く「手描き紋」と、デジタルツールで描く「紋曼荼羅」の両作品を通して、ひとつの紋をご覧いただけます。両作品に通じる、職人の美しさに対するこだわり、感性をこの機会にぜひご覧ください。
〈特別企画〉
1.グッズ販売
会場にて京源オリジナルグッズを販売いたします。本展示用に制作した「紋の辞典ノートブック」4種も販売いたします。
2.サイン
ご希望の方には『紋の辞典』に著者がサインをいたします。
*当日書籍をご購入の方に限ります
3.オーダーメイド家紋
展示期間中、オリジナル紋のデザイン受注を承ります。展示作品(手描き紋、紋曼荼羅)につきましては、『紋の辞典』掲載紋のオーダーも可能です。詳細は山陽堂書店までお問合せください。
〈プロフィール〉
波戸場承龍(はとば・しょうりゅう)
京源三代目 紋章上繪師
着物に家紋を手で描き入れる紋章上繪師としての技術を継承し活躍する一方、家紋の魅力を新しい形で表現したいという想いで、2007年より家紋のアート作品を制作。紋章上繪師ならではの「紋曼荼羅® MON-MANDALA」というオリジナル技法を生み出す。家紋やロゴデザインの域を超えて、森羅万象を描き出す職人兼デザイナーとして、あらゆる分野のデザインに挑戦し続けている。NHK Eテレ デザインあ「もん」出演/もん制作他
波戸場耀次(はとば・ようじ)
紋章上繪師
工房「誂処 京源」の立ち上げを機に、Adobe Illustrator/Photoshop/Premiere Proを使って、家紋とデジタル技術を掛け合わせた多種多様なビジネスモデルを構築。デザインの宝庫である家紋が常に身近にある環境で育ち、8歳から始めた書道で培われたバランス感覚で、シンプルでミニマムなデザインを行う。父 承龍とともに、家紋を知らない世代や海外の方々へ、家紋の魅力を伝えるワークショップや講演などを積極的に行っている。