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2020年5月28日
山陽堂書店メールマガジン【2020年5月28日配信】
山陽堂書店ではメールマガジン配信しています。
配信をご希望される方は件名に「配信希望」と明記のうえ、
sanyodo1891@gmail.com(担当 マンノウ)までご連絡ください。

山陽堂書店メールマガジン【2020年5月28日配信】

みなさま

こんにちは。
甥っ子の通う小学校も6月から分散登校が始まります。
不安がないわけではないですが、彼が友だちと一緒に過ごす時間が少しでも戻ることは嬉しく思います。
新しい遊びなんかも彼らなりに考えて生まれるのでしょうか。

さて、本日は山陽堂書店が描かれたオリジナルポストカードを紹介します
今春新たに2種類が加わり、全6種類となりました。
ポストカードに使用している紙はアラベールという種類のナチュラル色で落ち着いた風合いと素朴な手触りが特徴です。
(※タダジュンさんのポストカードは、より白色がはっきりとしたヴァンヌーボのスノーホワイト色です。

kobayashishichiro.JPG
小林七郎(アニメーション美術監督)
展示:2019年9月「アニメ美術から学ぶ≪絵の心≫」展
1960年代から2010年代まで「ガンバの冒険」「あしたのジョー2」「のだめカンタービレ」など、
これまで150本以上のアニメを手がけてきたアニメ美術界の第一人者です。
展示ではアニメ背景画のほか幼少期~教員時代の貴重な画を展示してもらいました。
一線は退かれましたが、88歳の今もご自宅のアトリエで日々作品を描かれ、海外からも講演に招かれるなど活躍されています。

tadajun.JPG
タダジュン(イラストレーター / 版画家)
展示:2013年「こころ朗らなれ、誰もみな 版画展」・2015年「本と版画展」・2019年「銅版画展」
「ガラスの街」ポールオースター(新潮文庫)や「猫と偶然」春日武彦(作品社)の装画もタダさんの作品です。
展示設営のときにタダさんが「腹筋を鍛えるようになってから体調が良い」という話をされたところから、
アブローラー仲間であることがわかりました。
以降、転がす度にタダさんを思い出すようになりました。モチベーション維持はタダさんのおかげでもあります。
アブローラーとは車輪を転がして体を前方に伸ばして腹筋を鍛える器具。なかなかしんどい。

shononaoko.JPG
庄野ナホコ(イラストレーター)
展示:2015年「二番目の悪者 原画展」・2018年「せかいいちの いちご 原画展」・2019年「Books & Birds 展」
雑誌 BURUTUS 本屋特集の際の表紙としても知られています。
絵本「ルッキオとフリフリ」(講談社)シリーズや「二番目の悪者」作 林木林 ・絵 庄野ナホコ(小さい書房)など。
お店の前に佇んでいる鳥を、うちの誰かが最初に「ハバヒロコウ」と言ったことから、しばらく山陽堂書店内では誤って認識されていましたが、
正しくは「ハシビロコウ」です。
ハバヒロコウでも確かにそれっぽく思えるところに落とし穴がありました。)

yamazakisugio.JPG
山﨑杉夫(イラストレーター)
展示:2015年「小説推理 表紙原画展」・2019年「東京三十六景 PART.2」 ・2019年 SIS企画展「水丸先生のことば」(※グループ参加)
「大好きな町に用がある」角田光代(SWITCH LIBRARY)などの書籍装画はじめ、噺家 立川生志師匠の独演会チラシも作られています。
ポストカードはカラーの作品と、青色が中心の切り貼り絵作品の2種類を作らせてもらいました。
個人的には酒席を共にさせてもらう機会が多く、昨年12月は4回忘年会で同席。
「お互いなかなか年を越せないね」という話になりました。
3階喫茶でお手拭きとして使用しているスポンジワイプも山﨑さんのデザインです。

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平澤一平(イラストレーター)
展示:2013年「はやくはやくっていわないで」・2014年「だいじなだいじなぼくのはこ」・
2014年「ネコリンピック」・2016年「わたしのじてんしゃ」※すべて原画展
ポストカードにさせてもらった作品は紙ではなく彫られた木に描かれています。
昨年久しぶりにお会いした時に「ひげ剃られたんですね」と伝えたところ、
「気づいてくれたの兄貴だけなんですよ」と深めのありがとうございますを返してくれました。


postcardset.JPG
山陽堂書店ポストカードセット(6枚)
各1枚 税込165円・全6種類「山陽堂書店ポストカードセット」は少しお得な税込825円で販売しています。
ポストカードセットはスマートレター(180円)での郵送が可能です。

Bookstore AID(あした529日まで)

まちの書店・古書店をひとつでもなくさないことを目的に始まったプロジェクトです。

たくさんのご支援のおかげで現在までに3,800万円以上の支援金が集まっています。

まちに本屋があり続けられるよう、プロジェクトにご賛同いただけましたら、ご協力のほどどうぞよろしくお願い致します。

Bookstore AIDについて詳しくはこちらをご覧ください。

https://motion-gallery.net/projects/bookstoreaid/updates


〈今週のおすすめ〉

◇「はじめて茶会に招かれました」淡交社編集局(淡交社)1,000円+税
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何も知らない初心者にわかりやすくイラスト入りで田中君と花子さんが作法を教えてくれます。
(山陽堂書店 萬納優子)

◇「わすれられないおくりもの」スーザン・バーレイ(評論社)1,200円+税
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スーザン・バーレイのやさしい絵と共に読んでいくと最後には大切な人をなくすことは悲しみだけではないことに気づきます。
(山陽堂書店 萬納優子)

郵送販売についてのご案内はこちらよりご覧ください。

今日の追伸は、「新しい生活様式 おばちゃんの声かけ編」です。
今週も最後までメールマガジンお読みくださりありがとうございました。

それではまた来週のメールマガジンで。


山陽堂書店
萬納 嶺

追伸

自宅近くの商店で乾物棚に並べられたなかから豆を二種類手に取ると、
「あんた豆煮るのかい?」と店のおばちゃんから声がかかった。
そうですと答えて、見たことのない方の豆を指して「こっちはなんていう豆ですかね?煮方は他と変わらないですか?」と訊くと、
水に浸すところから説明を始めてくれた。
おばちゃんの説明はだんだんと熱がこもり、最終的にはマスクを外しこう言ってフィニッシュした。
「近所の退職したじいさんたちなんかも豆煮るようになってさ、うまくできると持ってきたりすんのよね!あんたもうまく煮えたら待ってるよ!」
自分で売って、人が作って、自分で食うという画期的な商いの法に笑わされた。
店を出てから、ふと考えた。
僕自身はそこまで気にしないけれど、人によってはマスクを外して話すことに引いてしまう人もいるかもしれないと。
マスク越しであっても、いまは話しかけられることを厭う人もいると思う。
ある程度留意すべきなのだとは思うけれど、お客さんと必要以上に話さないようにしようなんてことをおばちゃんが考えないといいなと、
勝手にそう思ったりする。
「うまく煮て持ってきな!」(多少悪意を持っての翻訳)で締め括られた一連の言動は、
同じ「買う」でも僕にとってはおもしろい時間に変わったのだから。
とまぁ、一度しか行ったことのないお店のおばちゃんに思い巡らせて何を勝手に言うか、という話ではあるのだけれど。
ちょっとしたらまた行って、結局教えてもらっていない豆の名前を教えてもらおうと思う。
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