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2012年7月24日
あっ、きゅうりたべちゃった!
先週、人間ドックに行ってきた。
好きな人もいるらしいが、私は苦手。

何年か前の人間ドック当日の朝、
娘にサンドイッチのお弁当をつくっていたら、
何も考えずきゅうりの残りを思わず口にいれて、
しかも途中までのみこんでしまった。
気づいたときには遅かった。
洗面所にいって、必死に咳き込んで見たけれど
まったく出てくる様子がない。

「あ~っ。」
やってしまった。

今日はあの大嫌いな胃カメラを飲まなくてはならないのに。
消化途中のきゅうりはどんな風にカメラに写るんだろう?
きゅうりと判別してもらえるのだろうか、
きゅうりと認識してもらえるならば、人間ドック延期しなくても大丈夫かも、
などなど素人考えが、あたまの中をぐるぐるとまわっていた。

「とりあえず、行ってみよう。」

病院では、開始前に看護師さんに経緯を一通り説明した。
とっても愉しげに聞いてくれたにこやかな看護士さんは
「高い検査ですから、日にちを改めましょう。」
と言った。

せっかく、ここまで来たのに・・・。
このまま帰ってなるものか!
私はいつか行きたいと思っていた「築地市場」まで人に道を聞きながら歩いた。

そして、いつも美味しい昆布やカチリや海苔を送ってもらっている
「味のよねくら」さんに行って、買い物をした。
そして、お世話になっている麻布十番のおじさんのところに若布とカチリを持ってご挨拶に行った。
気になっていたおじさんのところに行けてよかった。
きゅうりを飲み込んでしまったのも無駄ではなかった。

でも、先週の人間ドックの朝も"ひやっ"としたことがあった。
まったく・・・。

2012年7月15日
お坊さんがお経をあげに来てくれた日曜日。
お盆の日曜日、
お坊さんがお経をあげに来てくれた。
幼い頃ころ、なすときゅうりに割り箸をさして、
牛と馬をつくりお迎え火をたいてご先祖をお迎えしたものだ。
祖母亡き後は、嫁である母が引き継いだ。

お坊さんを迎えるにあたり、母と妹が仏壇と座敷をきれいに掃除をしてくれた。
今年は店が休みの日曜日だったので、私もいっしょに傍らでお経を聞かせてもらった。
久しぶりに聞くお盆のお経。

お盆が来るたびに、祖母とお迎え火をたいたこと。
新盆のときは提燈を新調して、
それがなんとも言えずきれいでわくわくしとこと。
きゅうりとなすに割り箸をさして作った牛と馬、
「これに乗ってご先祖様が帰ってくるんだよ。」
と教えてくれた祖母のこと。
お迎え火をたいたあとは、牛馬を仏壇にかざるのも楽しかった。
お経を聞きながら、そんな思い出が甦ってきた。

先祖を迎えるために、代々このことを繰り返してきている事実に改めて気づいた。

幼い頃、一緒にお迎え火や送り火をたいていろんなことを教えてくれた祖母や母の役目を、
そろそろ私たちの世代がきちんと引き継いでいかなければならないのだと、
実感として思った。

そして、「嫁」という存在が、その家の文化を伝えていく上でいかに大切か考えさせられた。

お坊さんのお経が、私をこんな風に思わせてくれたのは初めてだった。
帰って来ているご先祖様たちが、お経にのせて思いを届けてくれたのだろうか。

不思議な日曜日が終わろうとしている。
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