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2013年8月 8日
なぜ、松尾スズキさんの「『気づかいルーシ』ー原画展」を開催することになったのか。
はじまりは、パリ。
といっても、パソコン検索での話。
山陽堂では、「パリ」の本や雑誌の人気があるので、
店番をしながら探していたところ、
昭和4年創業の千倉書房「パリのおばあさんの物語」という本に出合った。
ほぼ日刊イトイ新聞
で紹介された記事をを読んだら、この本は仕入れなくちゃ!と思った。

そして、数冊仕入れた。
しばらくしたら、だれかの手に渡っていってしまった。
それ以来、数冊仕入れては読者の手に渡っていくということを
繰り返している。
ながく、地道に、読者の手に渡るすてきな本だ。

先日、同じ出版社の千倉書房さんより一枚の葉書が届いた。
それは山陽堂宛てではなく、昨年の「4月ばか」の日から放浪の旅にでている、
甥っ子に宛てたものだった。

内容は新刊の案内。
そこにはゲゲゲの鬼太郎にでてくる猫娘のような目をした
意志の強そうな女の子、ルーシーがいた。
一度会ったら忘れられない女の子。
松尾スズキさんがそんなルーシーを主人公にして書いた絵本、
『気づかいルーシー』。

葉書をもらった数日後、
千倉書房さんとは、『パリのおばあさんの物語』の展覧会の件で
打合せをした。
結構具体的な話まで進んで、
ではそのような流れで、ということになった。

打ち合わせ終了間際、9月に出る『気づかいルーシー』の話になった。
山陽堂のギャラリーは二階三階とあるので、
内容はまったく違うけれど、ちょっとだけでも「気づかいルーシー」も展開できたら、
ということだった。
相談するので後日お返事ということで原稿をお預かりした。

そして、私が、打ち合わせの内容と原稿を持って帰り相談したところ・・・。
「このタイミングだったら、ぜったいこっちでしょ!」
あれよあれよという間に、展示は『パリのおばあさんの物語』から
『気づかいルーシー』へと変っていってしまった。

この変わり身の速さは、今までにあまりなかったことだった。
ルーシーって、松尾さんて、すごいんだなあと思った。

それから、松尾さんの原稿を読みながら、
いつもと違う開放されたような笑い声をたてている
後期高齢者の姿を目の当たりにしたら、
松尾さんてすごいなあ、とまた思ったのだった。

さて、甥っ子になぜ葉書が届いたのだろうか・・・、
そういえば、彼は松尾さんのお芝居を観にいっていたらしい。

展示は9月2日から14日まで。
9月7日の土曜日と日・祝休みなのでご注意ください。
月―金 11時―19時 (9月9日はトークイベント準備の為、17時30分にて閉廊。
9/12は山陽堂イラストレーターズ・スタジオ開催のため18時半まで。)
 土   11時―17時 (9/7休み)

松尾スズキさんのプロフィール


千倉書房HP「気づかいルーシー」1050円


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