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2015年5月 2日
いつか山陽堂でお話をしていただきたいと願っていた俳優矢田稔さんとジャーナリスト渡辺みどりさん。
今年の5月25日は山の手空襲のあった日からちょうど70年になります 。
私は幼い頃から、祖母によく空襲の話を聞かせてもらっていましたが、
山の手の空襲は下町の東京大空襲のように語られることはあまりなかったように思います。

矢田稔さんと青山の関係を知ったのは、10年位前の東京新聞の記事でした。
戦前矢田さんは童謡歌手・子役として活躍されており、表参道沿いにあったポリドールレコードに通っていらしたそうです。「日本の喜劇王」といわれ大人気だった榎本 健一ことエノケンさんとの思い出もおありです。
はじめてお目にかかったのは、戦後60年の青山善光寺さんでの法要でした。
矢田さんは、東京新聞社会部編集の「あの戦争を伝えたい」 (岩波現代文庫)から、
伯母清水濱子の記事「炎の表参道 書店の奇跡」を朗読してくれました。
それからというもの、毎年法要のあとに朗読をしてくださいます。
いつか山陽堂で、子どもの目を通して感じた戦前の青山の様子などのお話や朗読をしていただきたいと願っておりました。


渡辺みどりさんは山陽堂の子供たちが通った青南小学校の同窓生でもあり、
叔母たちは子どもの頃からお付き合いをさせていただいています。
その渡辺みどりさんが戦後50年の1995年、
婦人公論で「山の手大空襲、表参道は遺体に埋まり」という記事を掲載されました。
その中に空襲下の山陽堂店内の様子が描かれていました。
ご自身は秋田に疎開されていましたが、
渡辺みどりさんのお母様と従兄の方が山陽堂に避難されていたからです。
当時の店内の様子知る貴重な記事でした。
5,6年前から、ぜひこの場所で青山のお話をしていただきたいと願っておりました。

戦後70年の今年、長年思い続けていた願いが叶い、
5月16日に矢田稔さん、5月23日に渡辺みどりさんにご協力いただきトークイベント開催となりました。
皆様のお申込みを心よりお待ちしております。


《トークイベント詳細》

第1回 「矢田稔さんが歩いてきた道」
◇日時:2015年5月16日5月30日に変更されました。
(土)15時より約1時間~1時間半(開場14時半)
◇出演 矢田稔氏
・プロフィール
俳優
昭和14年、童謡歌手として芸能界入り。コロムビア、ポリドールに於いてレコード・ラジオ・ステージと活動し、後に子役として演劇・映画と活動範囲が広がる。戦後、劇団俳優座付属俳優養成所二期生を卒業後、舞台・ラジオ・テレビ・映画等に出演する。一方で、早くより声優として自作のトークショーやディスクジョッキー、外国映画・TVアニメーションの声の吹き替え・ナレーターなどでも活躍。また、地唄舞の解説やドラマ、カセットブックなどのキャスティング、プロデュースをはじめ、CMや各番組の企画プロデュースにも携わる。現在、日本俳優連合顧問、日本声優ユニオン執行役員。主な出演は、テレビ大河ドラマ「赤穂浪士」、テレビ・ドラマ「六羽のかもめ」、「北の国から」、声優「鉄人28号」敷島博士、「樫の木モック」ゼベットじいさん、「楽しいムーミン一家」ヘムレンさん、「それいけ!アンパンマン」ばいきん仙人など多数。
 
第2回 「昔の青山の話、山の手空襲の話」
◇日時:2015年5月23日15時より約1時間~1時間半(開場14時半)
◇出演 渡辺みどり氏
プロフィール
文化学園大学客員教授・ジャーナリスト 
東京都出身。昭和30年代後半まで青山に暮らす。早稲田大学卒業後、日本テレビの公募第1期生として1957年日本テレビ放送網に入社。報道情報系番組を担当。1980年「三つ子15年の成長記録」で日本民間放送連盟賞テレビ社会部門最優秀賞受賞。戦後50年を機に、婦人公論9月号「表参道は遺体に埋まり」を執筆。近著に朝日新聞出版「日本人でよかったと思える 美智子さま38のいい話」、いきいき「美智子さま 美しい人」など。
当時の住所...赤坂区青山北町6丁目42番地 
祖父の住所...赤坂区青山南町108番地

◇場所 ギャラリー山陽堂2F
◇参加費:1500円(事前のお支払い。返金はできませんのでご了承ください。)
◇トークイベントお申込方法: 
店頭・下記問い合わせメール・電話・ファックス
電話:03-3401-1309
ファックス:03-3401-1358
mail: info@sanyodo-shoten.co.jp
*必要経費を除いた参加費は、『東京大空襲・戦災資料センター』に寄付させていただきます。


最近の記事
・潮田登久子さんの写真展開催までのこと ―三代にわたるご縁―
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・『私たちはあらゆる必然の中で生きていて、偶然なんてないんじゃないかと感じました。』
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