昭和6年に建てた山陽堂の屋上に旗が掲げられています。
でも、その時風が吹いていなかったのか、
旗は下を向いたままです。
「いったい、どんな旗だったんだろう」
伯母にきいても伯父にきいても
昭和5年から約12年間働いてくれていた店員さんに聞いてみても
だれも覚えていません。
が、が、しかしです。
2.3年前のある日、店の2階で棚の一番上にあったダンボールの中を整理したところ
朱色に近い赤い布きれがみえました。
「えー、うちにも大売り出しの旗があったんだ」
と思いつつ ほこりだらけのビニール袋に入ったその赤い布を広げたところ
「あ、あった!!!!!!」
そうなんです、これがその時見つけた山陽堂の旗なのです。
よくぞよくぞ、戦火をくぐりぬけ 東京オリンピック前のあの怒涛の時代をくぐりぬけ
http://www.mishimaga.com/hon-watashi/017.html (詳しくはこちらへ)
埃まみれのビニールにくるまって 虫に食われながらも のこっていてくれていました。
びっくりしました、実物がみつかって。
出てきてくれて ありがとう。
残っていてくれて ありがとう。
この旗をながめながら、
「この字は初代が書いたんだろうな」
「万」と言う字を真ん中にもってきたのは、
「初代の先祖が岡山で営んでいた問屋の屋号『万納屋』への思いもあったのだろうな」
などと想像しました。
昨年、親戚や店員さんたちと共に開いた「山陽堂120年目を祝う会」では
会場にこの旗を飾ることができました。
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