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2012年3月20日
「表参道のヤッコさん」展これまでのこと。~トゥー・マッチなひと達に支えられて~

高橋靖子さんことヤッコさんの『表参道のヤッコさん』展をはじめるきっかけ・・・。

去年の夏の終わり頃だったか、山陽堂の長年のお客様小川さんとの店先雑談から始まった。

小川さんはご近所でCMプロデューサーとして働いていた。

「青山周辺の昔のことやろうと思って」という私に

「ヤッコさんが1960年70年代の写真とか持っているはず・・・」とヤッコさんに連絡してくれた。

小川さんとヤッコさんはすでにお知り合い。

以前お二人が山陽堂でばったり会ったとき、ヤッコさんに

「この本とてもいい本だから」と夏葉社さんの『昔日の客』を薦めてくれた。

(小川さんは、この本の著者である古書店山王書房の亡きご主人とも女学生の頃からの知り合いなのだ。)http://natsuhasha.com/

連絡先を教えてもらった私は、ヤッコさんの携帯に電話をした。

これまでもお店に来てくださったことはあるけれど、そんなに親しくお話したことがなかったので緊張した。

図々しくお願いしていいものか不安もあった。それに、何をどうお願いして協力してもらえば

よいのかさえわからなかった。

なにしろ、『青山周辺の昔』という企画もどのような形にするかまだ決めかねていたから。

そんな気持ちで

「もし写真とかお借りできたらよろしくお願いします」とか

「1960年代70年代のことお話していただけますか」とか伺ったような気がする。

けれどもこんな私に、

「ご近所の本屋さんだから」と言って

とても感じよく協力を約束してくれたことだけは覚えている。

第一線で活躍しているスタイリストさんなのに全く偉ぶるところのないヤッコさんだった。

 結局、11月下旬からはじまった『昔の青山をのぞいてみよう!』の展示は明治からオリンピックの頃まで

の展示になり、ヤッコさんに協力してもらうことはなかった。

 

それが動き始めたのは12月も半ばごろ、6年前にアスペクトから発売された『表参道のヤッコさん』が

3月に河出書房新社から文庫になって再登場するという情報が入ってからだ。

小川さんと私、ほぼ同時期にお互いが連絡しあった。

年内に一度会いましょうということでヤッコさんと三人で第一回目の顔合わせをした。

そして私は、一番言いにくい事を小川さんに言った。

お金がかけられないという事。

小川さんは「考えます。そういう事を考えるのが私の仕事」と言って新年の第2回目の打合せに

とても頼りになる助っ人見晴荘のアオノアツコさんを連れて来てくれた。

アオノさんもクリエイティブディレクターだ。

それから山陽堂がいつもお世話になっているインディードの岩崎さん、

ヤッコさん山陽堂の5人で本格的な打合せにはいった。

2月末には元CMプロデューサー浅沼陽子さんというこれまた強い味方が加わってくれた。

そして、ボトラの西林さんは表参道のヤッコさんの当時の写真をWEBの地図上で確認できるようなサイトを作成してくれた。http://yacco.net/

さらに、きのうはスプーンの井上さんがたくさんの飲みものをタクシーで持って来てくれて、2階のギャラリーまで運び込んでくれた。

見晴荘さんにはいろんな種類のポスターをデザイン作成してもらった。

それだけでも充分すぎるのに、印刷代が結構かかることにまで心を痛めてくれた。

河出書房新社の渡辺さんにも、気を遣う細かい作業をお手伝いいただいた。

ヤッコさんの息子さんの高橋悠さんは記録係で参加してくれる。

そして、トークイベントに出演してくださる豪華ゲストはみな快く引き受けてくださった。

 

一応、主催は山陽堂になっているが、ど素人の山陽堂に想定外の救いの手を差し伸べてくれる

トゥー・マッチ(too much)なひと、ひと、ひと・・・・・。

感謝の一言に尽きる。

ヤッコさんや小川さんの人との繋がりはとても濃いけれどさっぱりしている。

この繋がりに触れることができて、とても気持ちがいい。

ヤッコさんや小川さんがどのように仕事をしてきたのか、

これまでの様々な出来事から想像できる。

 

みなさま、このような理由で、

この度の企画展、ポスターや展示物の制作費は、オープニングパーティとトークイベント、

これらの参加費によって賄われます。

3月23日6時30分からのオープニングパーティでは簡単なお飲み物の用意をさせていただいております。

そして、ささやかですが山陽堂のオープニングや安西水丸さんの個展でお世話になっている

山フーズさんに『表参道のヤッコさん』をイメージしたお料理で花を添えてもらいました。http://kobiyamasatoko.com/yama-foods/works.html

(量に限りがありますので、なくなってしまったらごめんなさい。)

 

 みなさまのお越しをお待ちしています。

 https://sanyodo-shoten.co.jp/gallery/index.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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