1960〜70年代最高のエッセイスト、
伊丹十三の単行本未収録エッセイ集。
食卓の作法、料理の秘訣、服選びに着こなし、
日常に見るヨーロッパ文化、
子育てから性教育、スポーツに社会問題、組織論......あらゆるテーマを
見逃さず、調べて観察し、自分の頭で考えたすえに、
わかりやすく、やわらかく、おもしろく書いた
稀代のエッセイスト、伊丹十三。
没後20年を機に、単行本未収録の優れたエッセイを、
伊丹十三記念館(松山市)の全面協力を得て、
一冊にまとめた本書は、四半世紀ぶりの伊丹十三の新刊です。
どうしてこれが本に収録されなかったのか。
へえ、こんなこと書いてたんだ。
これはちょっとびっくりだな。
時の流れを感じて懐かしいものもあれば、
時を経てもなお、その慧眼に驚かされるものもある。
父・伊丹万作が逝去したのち、13歳のときに、
『映画藝術』誌の依頼で書いた「父の思い出」や、
伊丹十三記念館の収蔵庫で発見された
生涯をふりかえるような未発表の生原稿、
4篇も収録。
雑誌連載時の伊丹十三によるイラストレーションを多数掲載。
イラストレーター・和田誠氏との笑える共作「人生劇場 血笑篇」や、
直筆の原稿用紙、愛用の文房具などもカラーページで紹介。
この一冊で、エッセイスト・伊丹十三に出会った方は、
新潮文庫、中公文庫の伊丹十三の本も、
ぜひチェックしてみてください。
つるとはな HPより
裏表紙 自画像 伊丹十三