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どうもありがとうございました。
「できることをしよう。ぼくらが震災後に考えたこと」は当店ではただいま品切れ状態、注文中です。
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以下、糸井重里さんのまえがきです。
「この本のなかにいるのは、あなたかもしれない。」
たいていの人は、すばらしく立派な人でもなく、つくづく悪いやつでもなく、
時にはおろおろ歩き、時には毅然とし、
「ふつうの誰かさん」として、好かれたり嫌われたりしながら生きています。
そういう「ふつうの誰かさん」としての人間が、
今回の大震災のような、とんでもない事実に直面したときに、
どういう気持ちになるのか、どういうことをし始めるのか、
想像することはできませんでした。
例外でなく、ぼく自身も、そうでした。
たぶんですが、被災地でみんなを助けながら命を失った人も、
がれきのなかから未来を見すえて立ち上がった人も、
そのときまでは、「ふつうの誰かさん」だったのだと思います。
「ふつうの誰かさん」は、頼りになるようでならなかったり、
頼れないと思ったら頼りになったり、なかなか憎めない困った人たちです。
(そう、あなたやぼくのようにね)
この本は、そういうぼくら「ほぼ日刊イトイ新聞」の人間たちが会ってきた
すてきな「ふつうの誰かさん」たちの話です。
それ以上でもなく、それ以下でもないのですが、
ぼくらは会えてよかったと思いますし、
きっと読むとうれしくなったりもします。
時には、ぴかぴかに輝いたりしますからね、「ふつうの誰かさん」って。
そして、「ふつうの誰かさん」に、ぜひ読んでほしいと考えています。
ぴかぴか光ってみえるのは、あなた自身かもしれませんよ、
と、言ってみたいのです。
すばらしく立派な人でもなく、つくづく悪いやつでもない
「ふつうの誰かさん」こと、「わたし」は、なかなか捨てたもんじゃない。
なんか、とてもいろいろできるみたいです。
と、そんなことを思いながら、顔を見合わせたいと、思っています。
「ふつうの誰かさん」、それぞれの場所で、
できることをしましょう。
糸井重里