30年後も読み返したい 美しい私小説
「僕はこの街の灯を見ていると涙が出るよ。」
私を、妻を、市井の人々を、透徹な目で
見つめ続けた作家の、美しい軌跡。
(『星を撒いた街』帯より)002
ひとり出版社夏葉社さんからの4冊目の本。
暗くて、哀しくて、でも、心に灯がともる。
太宰と同じ頃にデビューし、市井の、私の、小さな世界を、
端正な文章で描き続けた、昭和の文豪、上林暁(1902~1980)。
これまで全集でしか読めなかった幻の傑作たちが、
ついに一冊の本になりました。
お勧めは冒頭作、『花の精』。
昭和文学、最高の一品です。
文学好き、古本好きの人たち、
どうぞ、胸をあつくしてください。
と夏葉社さん。