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2011年2月 2日 更新
「ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後」秋尾沙戸子著 新潮社 1995円

いちばん最初のおすすめの一冊をどれにしようかと 

みんなで相談してこの本に決めました。

青山表参道原宿界隈は今でこそおしゃれな街といわれていますが、

歴史をさかのぼると今では考えられないような

様々な姿が浮かんできます。

「ワシントンハイツ」は現在の代々木公園・国立競技場・NHK放送センター一帯に築かれた

800戸の米軍家族住宅。

皮肉なことに ここは敗戦前 代々木練兵場とよばれた陸軍の訓練場でした。

この本はそんな戦中・敗戦後 変貌を遂げた占領期の日本の姿を描いています。

山陽堂初代の孫に当たる伯母も取材を受けて登場。

この著書は 昨年6月に第58回日本エッセイストクラブ賞を受賞。

ラジオ深夜便などでも紹介され、ときどき「ワシントンハイツ」を読んで

この周辺を散策しに来られるグループや個人の方が立ち寄っていかれます。

当時のうちのアルバムには 50代半ばをすぎたいとこが 子供だった頃

3歳ぐらいのアメリカの女の子となかよく手をつないでいる写真や

英語で書かれた道路標識がうつっています。

占領後は、ワシントンハイツのあった場所に東京オリンピックの選手村がつくられ

現在にいたります。