※12月25日(月)まで会期を延長します。(日曜日はお休み)

 

はじめて個展をします。
場所は表参道交差点、青山通り沿いにある本屋「山陽堂書店」の2階です。
2019年、歴史学者の磯田道史さんと話をしているとき、表参道に大規模な空襲があったことを知りました。
山陽堂のご店主遠山秀子さんが空襲のことを調べているときいてお知り合いになり、
地図を見ながら話を聞いたり、ときどき、戦争の聞き取りをいっしょにするようになりました。
いろんな話を聞いてから歩いていると、じぶんの知らないはずの記憶が、道のむこうからやってくるときがあります。
人が忘れたり、忘れたいと思うようなことも、道はすべてを吸い上げて、覚えているのではないかと思うようになりました。

朝吹真理子
1984(昭和59)年、東京生れ。
2009(平成21)年、「流跡」でデビュー。
2010年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。
2011年、「きことわ」で芥川賞を受賞。