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2020年11月12日
山陽堂書店メールマガジン【2020年11月12日配信】
山陽堂書店ではメールマガジン配信しています。
配信をご希望される方は件名に「配信希望」と明記のうえ、
sanyodo1891@gmail.com(担当 マンノウ)までご連絡ください。

山陽堂書店メールマガジン【2020年11月12日配信】


みなさま

こんにちは。
先週末の結婚式はとても良かったです。
新郎は大学時代の2つ下の後輩(ごり男の1つ下)で、パッと見のサイズ感はゾウのよう。
「動物を飼いたいって感情がないんだけど、ごり男や○○(新郎の名前)がいるからだと思うんだよね」
「まぁそういうことだろうね」披露宴で隣に座った中山くん(僕の同級生)も同じ考えのようでした。
ということで(って、どういうことなんだか)、先週に続き今週も動物が主人公の本をご紹介。

「ジェンと星になったテリー」草野あきこ 作 / 永島壮矢 絵
2020.11.12.1.JPG
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b493105.html
主人公のぼくはユイの家に暮らすゴールデンレトリバーのジェン。
前に暮らしていたテリーは空の遠くにいってお星になったといっていたけれど、
みんなが会いたいって心に思うと現れる。
「もうぼくがこの家の犬なんだけど」
知らん顔して家族のそばにいるテリーに吠えたら、ぼくがママにしかられちゃった。
おやつを食べているときも、ボールで遊んでいるときもぼくはテリーとくらべられる。
テリーはぼくのじゃまをしにきたの?
そう思っていたけれど...
ジェンはなにに気づいたのでしょう?

この本の原画展があす11月13日(金)から山陽堂書店からもほど近いOPAギャラリーで開催されます。
これまで永島壮矢さんが描かれてきた書籍の装画も合わせて展示される予定です。
永島さんとは僕がOPAギャラリーで設営の方法を勉強させてもらっていたときに知り合いました。
機敏そうな体つきだったので、「何かスポーツを?」と訊いてみたところ、野球をされていたとのこと。
「守備うまそうですね!」と、考えるより先に思ったことを伝えてしまった記憶があります。
展示情報詳しくはこちらをご覧ください。
http://n-soya.com/?p=1991永島壮矢さんHP)

OPAギャラリーHPはこちら。
http://opagallery.net/


〈郵送販売について〉
ご注文方法等詳しくはこちらよりご確認ください。
https://sanyodo-shoten.co.jp/news/2020/05/post-188.html

ちなみに。
ごり男は仕事の関係で止むを得ず新調したスーツの納品が結婚式に間に合わず、
「ほんまふざけてます」と、ぷんすかしてました。
ごり男の「ぷんすか」を見られて僕たちは楽しかったです。
今日の追伸は「結婚式が好き。」です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた来週のメールマガジンで。

山陽堂書店
萬納 嶺


追伸

結婚式はおもしろい。
新郎新婦のふたりがどんな家族のもとで育ち、どんな友だちと時を共にし、そしていまに至っているのか。
出席した人たちの様子を見ながらそんなことを考えて楽しんでいる
どういった人生を歩んできたかはお葬式に表れるとはよく聞くけれど、
結婚式にもこれまでの人生の歩み方が表れると僕は思っている。
どの挙式も披露宴もだいたいすることは変わらないけれど、それでもやっぱりひとつひとつ印象は異なる。
人を大切にしてきた人の結婚式というのは会場全体を覆う"祝福感"が特別大きい。

先週末の結婚式も特別に良かった。
新郎は大学時代の2つ下の後輩(ごり男の1つ下)。
訥々としゃべり、感情表現も豊かなほうではなく、一見無愛想な新郎。
ただ、言葉や表情は少なくとも、僕らへの好意的な?サインはなんでなんだか、じんわりと伝わってくる。
そんな彼の不思議な力(魅力)に、出会ってきた人たちは惹きつけられているのだと思う。

壇上の神父の言葉で一同が後ろを振り返る。
チャペルの扉が開き、白いタキシードの新郎が登場。
新郎側の席から上がった笑い声は新婦側にも伝播し、新郎の入場曲はバイオリンやフルートの生演奏から笑い声に代わる
「きょうは楽しくなるなぁ」と、僕も笑いながら心に思う。

受付で祝儀を渡し、もらった席次表に目を通す。
僕らのコミュニティ(サッカーサークル)から披露宴に招かれたのは、新郎の後輩が4人、同級生が3人、僕たち先輩が7人。
コロナ渦で人数を抑えたにも関わらずひとつのコミュニティから14人呼ぶこともおかしければ、
その内訳で先輩が一番多いというのもなかなかなことのように思え、席次表をみて笑ってしまう。
(もちろん全体でみれば同級生が一番多かったのだろうけれど)

始まった披露宴では無表情に無表情を重ねたような新郎の様子に笑わされ、
親族席に回ってきた新郎と握手した手をなかなか離さない嬉しそうなおじいちゃんや、
「うちの子がまぁ、もう、ほんとうに、もう」と口にせずとも様子から滲み出てしまっているお母さんの姿が愛らしかった。

最後の挨拶は機械かと思うほど棒読みで、「あいつらしいわ」と僕らはまた笑わされてしまう。
披露宴会場を出る間際、彼を選んでくれた花嫁の彼女に感謝の気持ちでいっぱいだと隣の中山くんに伝えたところ、
それは奴の親御さんがすることだからとりあえず今日お前はしなくていい」と返される。
週の半ばを迎えたいまも尚、結婚式の余韻で心のどこかがぽわっとしている。


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