みなさん
こんにちは。
今日紹介する本はこちら。
「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」内田洋子(方丈社)
https://hojosha.co.jp/menu/
籠いっぱいの本を担いで、
そのおかげで各地に書店が生まれ、〈読むということ〉
はじまりはヴェネツィアの古書店にて。
著者はその店の棚揃えに感嘆し、店主に修業先を尋ねたところ「
店主のルーツはイタリア トスカーナ州にあるモンテレッジォという山村にあるとのこと。
その村の人たちが、
「矢も盾もたまらず」その足跡を辿りはじめます。
何度も村に出向き、村を離れた子孫たちを訪ね、
関連書籍だけでなく当時の行商人の発注書や家族写真といったもの
他愛ない領収書や売り上げの一覧の隙間から、
何世代にも亘る、
描写されている、山と積まれた資料の数々。
それを読みこんでいく作業がどれほどエネルギーの要るものか。
(僕は何年もらっても読み込めない気がします...)
著者が見聞きしながら紐解かれていく行商人たちのその足跡。
生きていくために本を担いで旅に出た村人たちが、
僕も本に携わる身として、もっと努めなければと省み、
それにしても、
読み進めながらその点にも気が向いていました。
本の「はじめに」にも「何かに取り憑かれたように、
その動機(情熱の源泉)について書かれたわけではないのですが、
1952年に行商人や各地で書店を開いていた村人たちが集い〈
世界各地から作家や出版人も集まったそうで、
「(前略)〈世の中に自分の信じるものを届けたい〉。
内田洋子さんはいま、
自分たちの身に起きたこと、感じたこと。
過ぎ去ったそのときに「あのときのこと」を風化させることなく、
詳しくはこちらをご覧ください。
https://motion-gallery.net/
山陽堂書店もこのプロジェクトを応援しています。
〈マグカップ第2弾発売〉
和田誠さんデザインによる山陽堂書店のブックカバーから生まれた
第2弾は「キング&クイーン」です。
店頭または郵送での販売も承っています。
マグカップのサイズや郵送でのご購入方法について詳しくはこちら
https://sanyodo-shoten.co.jp/
〈山陽堂珈琲 来週の営業日〉
10月1日(木)13〜19時
10月2日(金)13〜19時
10月3日(土)11〜17時
SNSでも営業日をお知らせしています。
twitter:@sanyodocoffee
instagram:sanyodocoffee
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状況により営業日時が変更となることもございますが予めご了承く
※変更の場合は当店HPにてお知らせ致します。
山陽堂書店HP:http://sanyodo-shoten.
今日の追伸は、「気に入りを誂える」です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた来週のメールマガジンで。
山陽堂書店
萬納 嶺
追伸
一昨年から暮らしているまちにおじさんがひとりで営んでいる服屋
年に一度そこでスーツを誂えてもらうことが大きな楽しみのひとつ
(意外にも、
一昨年は夏物のスーツ、昨年は秋冬物のジャケット、
希望する色(色味)や求めるシルエット、ニュアンスを、
おじさんが生地見本のなかから数種類を候補として挙げてくれる。
そこに自分が気になったいくつかを加え、並べて見比べながら、
それぞれの生地の性質や仕立てたときのイメージなどを聞かせても
話はおじさんが最近ハマってるという低温調理器で作ったロースト
自宅で使っているこだわりのグラスの話から「日常」
こちらも走るという行為に対し自分が求めていることについてだっ
おじさんが知る由もない友だちの話なんかをしながら、
候補に挙げてもらった生地は主にイタリア製で、
僕が最近読んだ本の行商人たちのことが書かれた本を引き合いに出
その本で感じたイタリア人の気骨と、
「うーんそうだなぁ、
そこからまた話は広がり、
案の定(だいたい毎回そうなのだけれど)
改めて次の週末に出直すことになった。
今度行ったときにはまず生地を、
ことを進めていかねばスーツがいつまでも出来上がらないのだけれ
「誂えてもらう」
であるならば、誂えてもらうことは何て贅沢な行為だろう。
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