街の見方が変わる!
著者・武田尚子氏が語る
『近代東京の地政学-青山・渋谷・表参道の開発と軍用地-』」協力:吉川弘文館
日時: 2019年6月27日(木)19時半-21時頃(開場19時)
かつて西郊だった「山の手」台地は、どのように近代東京の一角に変わり、表参道を兵隊が通過するのが日常の光景であるような地域になっていったのだろうか。
これを読み解く絶好の「定点」が、幕府の火薬庫があった場所である。幕政期の「尚武」の地脈は連綿と引き継がれて、明治維新後は陸軍火薬庫、明治二十年代に青山練兵場となり、大正期には明治神宮外苑の一部として運動競技で「勝負」を競う場所になっていた。高度成長期になると国立競技場としてオリンピックの舞台となり、二一世紀は新国立競技場として脚光をあびる舞台となる。
本書はこの「定点」に軸足をおきつつ、近世から近代にかけて江戸・東京西郊の「山の手」台地がどのように開発され、軍用地が多い都市空間が形成されていったのか、その過程を明らかにしてゆく。地政学的視点から地形的特徴や、軍事・政治・産業の動きが地域社会におよぼした影響を読み解いてゆくことにしよう。 -本文・「尚武(勝負)地脈と近代軍用地」より-
近代東京の地政学-青山・渋谷・表参道の開発と軍用地-』の著者・武田尚子氏に
青山周辺の近世からの移り変わりを語っていただきます。
みなさまのお申込みをお待ちしております。
参加費:1,500円(1ドリンク付)
定員:20名
申込み方法:店頭、TEL/03-3401-1309、FAX/03-3401-1358、
【武田尚子(たけだなおこ)氏プロフィール】
早稲田大学人間科学学術院教授、博士(社会学)。
専門分野:都市社会学、地域社会学
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。
「近現代の地域社会の変容を明らかにする」ことを研究テーマとし、
下記の3種類の地域社会について著書があります。
[主要著書:単著]
◆近現代日本の都市社会研究
『近代東京の地政学』吉川弘文館
『荷車と立ちん坊』吉川弘文館
『もんじゃの社会史』青弓社
『ミルクと日本人』中央公論新社
◆近現代瀬戸内海地域社会研究
『マニラへ渡った瀬戸内漁民』御茶の水書房
『瀬戸内海離島社会の変容』御茶の水書房
『海の道の三〇〇年』河出書房新社
◆近現代イギリス社会史
『20世紀イギリスの都市労働者と生活』ミネルヴァ書房
『質的調査データの2次分析』ハーベスト社
『チョコレートの世界史』中央公論新社