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2013年5月20日 更新
和田誠・糸井重里編『土屋耕一のことばの遊び場。』ほぼ日ブックス3150円
土屋耕一さんは名コピーライター。
そして、回文づくりの名人だった。
残念ながら2009年3月に亡くなった。
土屋耕一のことばの遊び場。』2冊組み本の一冊は、
和田誠さん編集による『回文の愉しみ』。

・軽い機敏な仔猫何匹いるか カルイキビンナコネコナンビキイルカ
・今朝花見 旦那はなんだ皆は酒 ケサハナミダンナハナンダミナハサケ
・陽子より「伊勢や志摩写生旅行よ」 ヨウコヨリイセヤシマシヤセイリヨコウヨ

よくこんな愉快な回文をつくれるものだ。
そんな土屋さんの戒名もなんと回文。
「粋なお坊さんである。どうやら土屋さんは亡くなっても言葉遊びから離れられないかただったらしい。」
と和田さんも言っている。


『ことばの遊びと考え』を編集された糸井重里さんは
「こんなに『ことば』となかのいい人を僕は知らない。『ことばの名人』は『ことば』とこころからの友だちになって、いつでも『ことば』と戯れていた。そして、遊びの中で見つけたことを、奥義にも秘伝にもしないで、考え考え『ことば』にして伝えてくれていた。『土屋耕一のことばの遊び場。』こちらの巻は、やってみせつつ『教えてくれる』ほうの土屋さんの文を集めて、編んでみました。勉強になるという言い方も、実利を強調しすぎると野暮なのだけれど、『遊び』の世界にだって勉強になるというものはあるものだから。」
と書いている。

5月11日土屋耕一さんの誕生日に、
山陽堂でもトークをしてくださった松家仁之さん(「火山のふもとで」の著者)の司会で、
和田誠さん、糸井重里さんによる
『土屋耕一さんのこと、ナイト・トーキング』が開催された。
その様子はこちらからぜひどうぞ。
http://www.1101.com/tsuchiyakoichi/

『ことば』っておもしろい。