強い日差しをものともせず、水しぶきをあげて遊ぶ子どもたち。
「川ガキ」とは、セミの鳴き声が響き始めると、水辺に姿を現す子どものこと。
大きな入道雲が浮かび、心地よい風が吹き抜けていく夏の午後。
梅雨が明けた空には、魚を追い、川へ飛び込む子どもの歓声がよく似合います。
しかし、かつては日本の至るところに"生息"していた「川ガキ」も、
今では数が減少し、貴重な存在になってしまいました。
水質汚染や河川開発等による環境悪化の影響も深刻ですが、
水辺を必要以上に危険視する社会の風潮も、
絶滅に追い打ちをかけているのかもしれません。
川から人が遠ざかり、社会が水辺に対して無関心になればなるほど、
「川ガキ」という生きものは姿を消し、
川の流れもまた、ただの水路へとなっていくのではないでしょうか。
「川ガキ」の未来は、私たちひとりひとりが水辺環境と
どのように関わるかによって決まるといえるのです。
一度絶滅した地域であっても、その気になりさえすれば、
再び「川ガキ」の笑い声を響かせることはできる。
日本各地の水辺で彼・彼女たちの元気な笑い声が響き渡る
未来になることを願ってやみません。 村山嘉昭
いよいよ夏休み、熱い陽射しが照りつけるこの季節。
涼しげに川で遊ぶ子供たちの写真で
ひと時でもアスファルト地獄から脱出しませんか。
8月4日にはthink the earthプロジェクトの上田さんと
「水」に関するトークイベントを開催します。
詳細は下記の通り
日時 8月4日(木)19時
参加費1000円
定員 20名
申込方法 山陽堂書店03-3401-1309まで