みなさまたいへんお待たせいたしました。
山陽堂はギャラリーのある本屋に変身して、無事この日を迎えることができました。
去年の今頃は、まさか山陽堂がこの様な形で全面改装するなどと、『夢』にも思っていませんでした。
しかし、『風』がふいたのです、去年の秋ごろから。風に後押しされるまま身を任せていたらこの様なことになりました。不思議です。
人が人をつなげてくれました。今回のことでこれまで全くお付き合いのなかった世界の方々との出会いがありました。はじめての経験もたくさんあります。緊張もしますけれど、ワクワクする気持ちのほうがお大きいです。
初代孫次郎じいさんは、私の父の代(3代目)で山陽堂はつぶれると言っていたそうです。
けれども、私たち4代目は父の後ろ姿をみていたから山陽堂を続けようと思いました。
オリンピックの道路拡幅工事のころ、おそらく心労が重なって倒れてしまった2代目の祖父、山陽堂への思いはいかばかりだったかと思います。
4代目である私たちも、やっと先達の思いが理解できる年になったのかもしれません。
120年間続いてきたということは、それまで山陽堂を支えてくれた人たちが数え切れないほどいてくれたということ。
これからもお客様や出会った人たちに刺激されながら、ギャラリーのある本屋をつづけていきます。
どうぞよろしくお願いします。
この写真は初代孫次郎です。