みなさま
お元気でいらっしゃいますか。
山陽堂次世代の萬納嶺が配信しておりますメール・マガジンに、
村上春樹さんの新刊『猫を棄てる―ー父親を語るとき』の刊行に合わせ、
新潮社の編集者寺島哲也さんが『村上春樹 雑文集』の紹介文を書いてくださいました。
寺島さんは、安西水丸さんとのご縁をつないでくださった編集者さんです。
この本は、ちょうど山陽堂書店が「ギャラリーのある本屋」への改装工事を控えた
2011年1月に出版された思い出の本です。
「なんてかわいい装幀の本だろう」と思ったのを覚えています。
カバー画は、和田誠さんと安西水丸さんお二人の「AD-LIB展」の作品だったのですが、
その後、ご縁をいただいて、このお二人に山陽堂書店がこんなにもお世話になるなんて、
想像だにしておりませんでした。
亡くなったお二人に、もうお目にかかることはかないませんが、
その作品や書皮(ブックカバー)は山陽堂書店で
今も、いきつづけてくれています。
山陽堂書店
みなさま
こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
今日は枕なしで書籍の紹介を。
村上春樹さんの新刊「猫を棄てる 父親について語るとき」が、
本日4月23日(木)発売されました。
文藝春秋webサイトより著者の言葉を紹介致します。
亡くなった父親のことはいつかきちんと文章の形にしなくてはなら
前々から思ってはいたのだが、なかなか取りかかれないままに、
身内のことを書くというのは(少なくとも僕にとっては)
どんなところからどんな風に書き始めれば良いのか、
でも、父と一緒に猫を棄てに行ったときのことをふと思い出して、
文章は思いのほかすらすらと自然に出てきた。
僕がこの文章で書きたかったのは、戦争というものが、
一人の人間――ごく普通の市民だ――
そしてその結果、僕がここにいる。
ただの個人的な事実として、そのまま静かに示したかっただけだ。
僕にとってはちょっと特別な意味を持つ小さな書物であり、
いろんな年代の人々に、
(村上春樹さんからの言葉・文藝春秋BOOKSより)
戦後70年を迎えた5年前の夏に村上春樹さんより「
書かれることになったそうです。
これまでみなさんが読まれてきた村上さんの作品の捉え方が変わる
みなさまからのご注文お待ちしております。
〈今週のおすすめ本〉
村上春樹の"福袋"――著者自身がセレクトした未収録の作品、未
すべてに新たな序文付!)を収録したエッセイ集。"福袋"の言葉
んでも面白い。中には1979年のデビュー作『風の歌を聴け』(
賞の言葉や世界中で注目されたエルサレム賞のスピーチ「壁と卵」
ある。人生や友人について、音楽や時代について、小説の書き方に
セイも発見とユーモアに満ち、読む者の心に優しく響いてくる。巻
店とも縁が深いイラストレーター、和田誠さんと安西水丸さんの「
されている。著者と長年コンビを組んだ二人の話は、どこまでも温
富み、作家の素顔を伝えてくれる。カバー絵と本文挿画も楽しい。
◇「停電の夜に」ジェンパ・ラヒリ(新潮文庫)630円+税
「酒井順子の3冊の本棚」(東京新聞より)。
ピュリツァー賞など著名な文学賞を総なめにしたインド系作家の短
ちょっとした作家さんの感想や書評で本との出会いが広がっていく
◇「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン(岩波書店)
何十年か振りに読み返してみて、
いまもなお好きなその理由と、
もしかしたら近しいものなのかもしれないなと、
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