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2012年12月 1日
夏葉社さんのこと
夏葉社の島田さんとの出会いは
ちょうど今から2年前位だった。
羽鳥書店フェアの打ち合わせのとき、
羽鳥さんの営業糸日谷さんから
「山陽堂さんは、文学系はいかがですか?」
と尋ねられた。
今、巷で評判の出版社があるので
興味があるようだったら紹介してくださるとのことだった。

そして、紹介していただいたのが
「ひとり出版社」夏葉社の島田潤一郎さんだった。
早速、渋い緑の布地で装丁された『昔日の客』と
和田誠さんのイラストで装丁された『レンブラントの帽子』
を仕入れ、ウィンドウには夏葉社さんの紹介やポップを貼った。

すると、
「さすが山陽堂さん。」
と、お客様におほめの言葉を頂戴した。
このようなことは、そうそうあることではない。
羽鳥書店さんがご紹介くださったので仕入れたわけなのだが、
それでも、なんだかうれしかった。

それから、こんなお客様もいらした。
「私は、この古書店(『昔日の客』の著者の店)には、女学生の頃から
よく通っていて、ご主人に雑誌をいただいたりしていたの。」
この方は、著者の息子さんともお知り合いで、
後に、息子さんも山陽堂を訪ねてくださり、
亡きお父様のお話を聞かせていただいた。

ある日、山陽堂でばったり知人に出会った元女学生のお客様、
そのお知り合いの方に
「この本、とてもいい本なのよ。」
と推薦してくださった。
お知り合いも『昔日の客』を買ってくださって、
そのことをツイートしてくれた。

12月12日に夏葉社さんから発売される『冬の本』の中に、
この元女学生のお知り合いもエッセイを書いて登場している。
つながる不思議。

夏葉社さんの本は、
爆発的に売れるものではないけれど、
じわじわと息長く読者の手に確実に渡っていく。

山陽堂がギャラリーのある本屋になった後、
夏葉社さんには、何度となく
「いつか、トークしてもらえるかなあ?」
とたずねていた。

今回、このような形でイラストレーターの高橋和枝さんにも
とても気持ちよく協力いただきながら展覧会ができること、感謝。

『さよならのあとで』
詩と傍らにそっと寄りそう高橋和枝さんのイラストに、
出合ってもらえますように。

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