2012年9月18日
『私たちはあらゆる必然の中で生きていて、偶然なんてないんじゃないかと感じました。』
4月ばか、英語で言うとエイプリルフール。
4月1日、この日からこのホームページにも登場する
山陽堂5世代目(5代目ではない)、の甥が旅に出た。
大学卒業後、彼なりに思うところがあったのだろう。
旅立ってからもう5ヶ月になる。
マレーシアから始まって、タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、カンボジア、
北京、モンゴル、北京、と旅を続けている。
時折届く郵便物には、封が開けられたのが一目瞭然のようなものもあってびっくり。
世界は広い。
でも、狭い!
と、思うような出来事が今日あった。
山陽堂のホームページにいつも立ち寄ってくださる方は
ご存知だと思うが、
この3月から4月にかけて「表参道のヤッコさん」展を開催したときに
展示のことでとてもお世話になった女性Aさんがいる。
Aさんを紹介してくださったのは、山陽堂の昔からのお客様であり
山陽堂応援団のお一人でもあるOさんだ。
そのOさんから電話があった。
Aさんがモンゴルの知人を訪ねてウランバートルの外れで日本人のバックパッカーの青年に会い、
一緒に数時間ほど過ごした、話しているうちにその青年が山陽堂の5世代目の甥っこだと判明したとのことだった。4ヶ月旅をしていると言っていたという。
こんなことがあるんだなあ。
Oさんからの電話の後、甥に会ったAさんは、
『私たちはあらゆる必然の中で生きていて、偶然なんてないんじゃないかと感じました。』
とメールを送ってくれた。
口には出さなくても、
みな、息子のこと孫のこと甥っ子のこと、
「今ごろどうしてるだろうか」と案じている。
そんなときに、思いがけない人から、
元気な様子を聞き、写真まで見せてもらえることは、
なによりもうれしいことなのだ。
あの時ヤッコさんの展覧会をしなければ、
あの時Oさんに紹介してもらわなければ、
もし・・・・だったら・・・・、
ということはあまり言いたくないけれど、
あまりの必然のような偶然、偶然のような必然。
人知を超えた不思議なつながりに感謝するのみ。
ありがとうございました。